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にほんブログ村 北川動物病院 バティのつぶやき 2012年03月10日
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愛犬の命 その2
さて、昨日紹介した17歳のわんちゃんとの生活がスタートして


先生は獣医学での治療をスタート。


私も何かできないかなぁ。。。と考え、まずは生活のリズムを作ることにしました。


飼い主さんの話では夜中や明け方にも吠えてしまうという事だったので


そういう子には日中は散歩などに何度か連れて行って、夜はしっかりと寝てもらう。


そこから始めました。


朝の散歩・昼の散歩・夕方の散歩・夜の散歩。各30分ずつしました。


痴呆の症状がある子はウロウロと歩き回ることがるので入院ケージも広くしました。


夜中はどのくらい吠えているのか先生が病院に泊まって様子を見たり。。。


預かって2~3日くらいして先生と私との間で疑問が浮かんできました。


「この子って本当に痴呆なんだろうか。。。」


その時点でわかった事は


・耳は思っていた以上に悪くて普通に声をかけたらまず気が付かない


・しかし、振動して伝わってくるものには反応する(車が近くを通ると必ず止まる)


・吠えているのは日中がほとんど


・人が近くにいると吠えない


・人が近くにいると撫でて欲しいとすり寄ってくる


・ケージ内で尿や便をしたら吠えて知らせる



きちんと自分の意思を持っているように感じました。


当院がパピーパーティーでお世話になっている訓練士さんにも相談したら


様子を見に来てくれる事になり


犬の行動からこの子の精神状態を判断して頂きました。


そのまま様子を見てもらったり、テストをしてみたり。その結果


訓練士さんは「何か恐いとか不安な気持ちがかなり大きく出ているように思います。


人が離れるとウロウロしているし、傍にいて撫でてあげても落ち着くのに時間がかかるので」


なるほど。。。。


その日から病院とスタッフは安心できる事を認識してもらえるように


時間がある時はなるべく傍にいて撫でてあげたり、おやつをあげたりして


スタッフに慣れてくれるよう接してみました。


CIMG3510.jpg



先生は思い切ってケージの扉は開けたままにして自由に出入りが出来るようにしました。


変化が見られたのは割とすぐの事でした。


トイレの度にケージから出て用が済むとまたケージに戻る。


夜中の間も完璧でした。


すると、吠える回数もグンと減り、私たちが入院室に入って掃除していても気付かないほど


ぐっすり眠っている日が多くなりました。


CIMG3509.jpg


人の存在に気付くとすり寄ってきて鼻先で私たちの手を誘導して頭を撫でるように


甘えてくるようになりました。


吠える回数は激減しましたが0にはなりませんでした。


約束の1週間が来て、飼い主さんが来院しました。


現状を伝えました。吠えるのは少なくなったけど0ではない事。。。。


飼い主さんはどのような判断をするのか、とても緊張しました。


飼い主さんからの答えは声帯切除の手術を希望したいという事でした。


私たちは意外な答えに少しの驚きと大きな嬉しさがありました。


1度は大変な立場になり安楽死を決断した飼い主さん。


しかし、共に生きていける方法をかなり前向きに考えていてくれました。


手術費用も決して安いものではありませんが、飼い主さんは


「この子の命を奪う事を考えたら、そのくらいの費用は大丈夫です」


と、言ってくれました。


手術にむけて血液検査をして無事に手術を終えて先日、飼い主さんと一緒におうちに帰って行きました。


こんなふうに飼い主さんに想ってもらえるわんちゃんはなんて幸せなんだろうと思いました。


今回の子は今まで外飼いでしたが病院での様子を聞いて、訓練士さんに相談しながら


室内飼育用のケージを用意してくれました。


飼い主さんと犬の関係に病院がどこまで関わっていいのか。。。


とても難しい事でした。私たちは提案は出来ますが最終的に判断を下すのは


常に生活を共にする飼い主さんです。


今回のように全てが良い結果になるとは決して思っていません。


しかし、保健所に行く前に他の人や病院に相談してしてほしいと思いました。


ひょっとしたら何か力になれることがあるかもしれない。


ペットは皆、飼い主さんとずっと一緒にいる事を望んでいます。


私を含め、ペットを飼っている飼い主さんに


もう1度命の尊さとペットの起こす行動には何らかの意味があり改善出来ることも


あるんだという事を理解してもらいたくて長々と書いてしまいました。


17歳のわんちゃん、飼い主さんと一緒に帰れて本当に良かった☆と


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[2012/03/10 13:39 ] | 未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top
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